産後に家庭仲が劇的に悪化してしまう事例は少なくありません。
子どもが生まれると女性はママになり、生活スタイルは必然的に変化するもの。
この産後クライシスと呼ばれる症状が、夫婦関係に大きく影響してくるのはご存知でしょうか?
産後に家庭仲を冷え切らせないためには、産後クライシスの期間をどう過ごすかが重要です。
ここでは、夫と妻、それぞれの視点からできる対策についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
産後の家庭仲に影響を与える産後クライシスとは
産後に家庭仲が悪化するという事例は少なくありません。
女性は子どもが生まれるとママになり、子どもに多くの愛情を注ぐようになりますよね。
夫一人に愛情が注がれていた状態から、愛情が分散されてしまうので、そこにひずみが生まれてしまうんです。
また、慣れない育児に心身が追いやられて、うつ病になるママもいます。
こうした現象を産後クライシスと呼んでおり、一般的に2~3年継続しますが、個人差があるので5年ほど続く人もいるようです。
子どもが生まれた以上、少なからず生活には変化が生じますよね。
産後クライシスは女性がママとして成長する過程の一つですから、夫は妻の気持ちを理解し、寄り添う気持ちを持つことを意識してみてください。
妻の負担をいかに軽減してあげるか
産後は間違いなく女性の負担が大きくなるもの。
家事に加えて育児が加わるわけですから、肉体的にも精神的にも大変です。
そこで、夫はできる範囲で妻のサポートをしてあげましょう。
たとえば、趣味に費やす余裕が2時間あるとしたら、その半分の1時間を家事や育児に充てるなんてやり方も。
家事や育児が苦手な男性は少なくありませんが、これは女性も同じことなんです。
最初から上手にできる人は存在しません。
逆にいえば、慣れれば男性でもうまくこなせるようになりますよ。
産後に夫が注意するべきことは、今までと同様の生活スタイルを維持することなんです。
以前と同じように遊びに行ったり、趣味のゲームに時間を費やしたりすれば、妻の怒りが増幅していくのも無理はありません。
「なぜ妻の私だけがこんなに苦労しなければいけないのか」という不公平感が、夫への嫌悪感につながってしまうことも。
だからこそ夫は、妻の負担を少しでも減らすよう意識することが求められるわけですね。
妻にしっかりと愛情表現をする
子どもが生まれてママになった妻に対して、夫は異性としての愛情をあまり感じなくなるケースが実は意外と多いと知っていましたか。
女性は、自分が愛されていると思うことで自尊心が満たされるもの。
産後に家庭仲が悪化する原因の一つとして、夫からの愛情不足が挙げられるのです。
そこで、夫は妻に対して、相手にわかる形で愛情を伝えてあげてください。
そのためには、夫自身が妻のことを一人の女性であると考えることが重要ですね。
日頃から「愛しているよ」「好きだよ」などの言葉をかけてあげるように意識してみましょう。
もちろん、言葉だけでなく態度で示すことも大切ですよ。
会話が減らないように意識する
夫婦仲が冷めきってしまった2人に見られる現象の一つが会話不足です。
会話は最高のコミュニケーションで、意思疎通を図るための手段です。
人は会話を通して相手を理解し、また相手の気持ちを考える生き物。
会話量の減少は愛情の減少に直結するので、できるだけ夫婦で会話をするように意識してみませんか。
女性は男性と比べて、おしゃべりが好きな傾向がありますよね。
男性は会話に意味を持たせがちですが、女性はただ話しているだけで楽しいものです。
だからこそ夫婦でとりとめのない会話をするだけでも意味があるのです。
女性は話すことで気持ちが軽くなり、それがストレス解消につながりますよ。
適度なスキンシップを
女性は、子どもが生まれると子どもにたくさんの愛情を注ぐようになるものです。
それを見て夫は、「自分がないがしろにされている」と感じるかもしれません。
その結果、夫から妻への接触が激減してしまい、お互いに空気のような存在になってしまうケースは、実は少なくないんです。
過剰なスキンシップは女性から敬遠されがちですが、適度に抑えておくのであれば有意義な対策になりますよ。
たとえば、2人だけでデートをしてみる、たまに手をつないだりハグをしたりするなど、互いの肌を接触させてみるといいかもしれません。
すると女性は、自分は守られていると認識し、子どもにも夫にもより優しくなれるはずです。
ただし、スキンシップはやりすぎると効果が薄れるので、妻の反応を見ながら適度に行ってくださいね。
妻は夫を大切にする意識を
初めての出産では、女性は産後鬱の状態になりやすいんです。
気持ちに余裕がなくなり、夫への対応をおざなりにしてしまう妻は多いはずです。
相手に伝わるのは言葉だけではありません。
夫に素っ気ない態度を取ってしまえば、夫はいい気はしないでしょう。
産後に家庭仲を円満にする方法は、多くが男性目線での対策として語られていますが、女性もやれることがありますので、できる範囲で始めてみませんか。
もちろん、子どもを愛すことは大切ですが、愛情の配分がアンバランスになりすぎないように注意しましょう。
子どもが生まれる前の妻は、夫に100%の愛情を注いでくれるはずです。
でも、子どもが生まれると、子どもに90%、夫に10%というようにバランス配分が生まれてしまうんです。
家庭仲を円満に導くためには、このバランスの調和がポイントですね。
性生活も大切にする
産後は極端に性生活が減少してしまう夫婦も多いことでしょう。
ですが、性行為は最高の愛情表現ですから、決しておざなりにしないようにしてください。
産後クライシスは数年続きますが、性行為に関して産後1ヶ月くらい経過すればできるようになる場合が多いものです。
健全な生活を意識すれば、産後1ヶ月程度で心身は元の状態に近づきますよ。
子どもが生まれてからセックスレスになる夫婦もいますが、これは非常にもったいないですね。
性行為という最高のコミュニケーションの手段が失われてしまうと、夫婦仲は次第に冷めやすくなるんです。
また、夫婦関係が悪くなれば、その影響は子どもにも及んでしまうものです。
家庭仲を円満にするために、まずは夫婦仲を健全に保つことを心がけてみませんか。
まとめ
多かれ少なかれ産後クライシスはやってくるものです。
産後の女性は育児という激務に追われることになって、それが原因で体調不良やうつ病などを招くことがあるんです。
これをきっかけに夫婦の関係に亀裂が生じることが多いので、夫は妻の負担を軽減するように努め、妻は子どもだけでなく夫にも愛情を注ぐよう意識してみませんか。
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